山辺御県坐神社(やまのべみあがたにいますじんじゃ)

山辺御県坐神社
奈良では7世紀ぐらいに整備された南北にまっすぐ通る3つの道、上ツ道、中ツ道、下ツ道があった。それらの道は主要道路として使用され、現在も形跡が残っている。
サイクリングでは幹線道路を避けて、そんな旧街道を走ることが多い。旧街道を走っていると小さな神社やお地蔵様によく出会う。
旧中ツ道を北に向けて走っていると一度来たことのある小さな神社の鳥居を見かけた。

山辺御県坐神社
旧中ツ道沿いにある山辺御県坐神社(やまのべみあがたにいますじんじゃ)は建麻利根命(たてまりねのみこと)を祀る小さな神社で創建時の詳しいことは不明だけど1007年に関白藤原道長が吉野へ向かう時にここで宿泊されたと伝わる。

妙観寺
境内には神社らしからぬお堂と石造りの塔、鐘楼があって説明の看板を読むと、ここには妙観寺というお寺があったのだけど、明治初年に神仏分離令で廃寺となったとのこと。
お堂の中には平安時代に造られた十一面観音像が安置されていて、重要文化財に指定されている。とても重要文化財がある場所には見えないけど、それも奈良らしくていい。

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